スクールフォトに思う、コストと質とニードの話
スクールフォトのことで前にいろいろ書いたが、
販売した際に親御さんがいろいろと不満を漏らすことも多い。
そんな中、撮影している立場で思うこと。
・費用に見合った撮影
多くのカメラマンはこれが多いかと!
スクールフォト大歓迎!喜んで撮ります!
という人は費用以上の撮影するであろう。
昔はサービス精神も多く、そういう人が多かったかもしれない。
しかし、現実はそうではない。
繁忙期に、
本意(対応範囲)ではないが撮影受けたというケースが多く、
結果、費用相応になるのは当然の流れ。
おまけにいうと、撮影だけではない。
データ整理、編集、納品も絡むので、ほぼ1日作業する。
ましてや、納期が数日以内と短い上に、
報酬が翌月末の受け取りで1〜2万円程度。
低待遇で最高品質を業者が求める自体間違いである!
また運動会の場合、
雨天中止のスケジュール確保が絡むケースもあり、
予備日確保しても、割増報酬がないのである。。
結果「ラチがあかない」を理由に費用に見合った撮影となってしまう。
・撮影時間のペース配分
幼稚園(保育園)の短時間撮影なら、個人差によるが、まだ何とかなる。
しかし小学校以上になってイベント時間が長くなると、
必然的に、ペース配分を考えないと後で痛い目に遭う。
違う例えでいうと、
フルマラソンは、スタミナを温存しながら、ペースを考えて走るのが基本。
ペース考えなかったら、
最後は大失速や最悪リタイヤの憂き目に遭うのを知ってるから。
カメラマンも同様で、スタートから動きまくると後半でバテてしまう。
これがワンオペだとなおさらで、
考えていかないと、バテるどころか、最悪脱水や熱中症リスクもある。
中学校の体育祭となると、15時近くまで行うところが多いので、
長丁場対策を考えていく必要がある。
(実は私も過去に、中学校の体育祭撮影の時、事前対策不十分で熱中症になった…)
小学生以下だと「お子様の目線に合わせて撮影する」と言われるが、
しゃがんで撮影し、立って、走って、しゃがんで撮影という繰り返しは
とっても大変だし、ロスタイムが多い。
天候事情が大いに影響するので、
真夏日に当たると、なおさら普段軽減策を考えている。
イベントが止まることはなく、常に周辺を見ている。
また、立ったり座ったりは、腰痛リスクが生じやすい。
立った状態で撮影するのは、ロスタイムを減らし、動きやすくするため。
・一番理想な撮影形態とは?
常に「お子様の目線に合わせて撮影」する。
この一点である。
特に家族写真撮影する人は知っているカメラマンが多いけど、
スクールフォトではそういかないというより、
真っ当にすべてやっていたら手が回らない。
また、スクールフォトの場合、1対大多数を相手にする。
ましてや、撮影枚数ノルマを課してる業者がほとんど。
これに対して理想形態で撮影することは、相当な負担である。
重ねて報酬が低いと、どこかで簡略化するのが当然の流れ。
巷にある安い商品も、
安いってことは何かを考えないと成り立たない。
高額商品と一緒の考えではない。
カメラマンもそういう意味では同じではないかと思う。
・業者と親御さん間における撮影ニードアンマッチ
撮影業者とお客様(ここでは親御さん)のニードが
そもそも異なってることが大きい。
お客様の求めている写真を撮れば良い話だが、
撮影業者は大量撮影、質は考えてないのが現実。
真っ当に品質求めたら、カメラマンは更に撮影受けなくなるから、
最低限のルールを決めてるのが現実。
また、中立公正が前提。
親御さんのニードはあっても、
カメラマン側は撮影業者からの依頼で行っているので、
ニードを無視せざるを得ない。
業者側の求めていることが最優先で、親御さんのニードは基本無視だから。
(ちょっと大げさに書いているがそういう意図です)
よく平等に撮影と指示があるも、
これって、現実的にはスクールフォトのベテラン以外で
そこまで頭が回る人は少ないかと。
もう一つの功罪「カメラの普及」
これは、スマホのカメラも含んでのカメラの普及である。
写真館や業者での依頼はあくまでも販売目的であるが、
実際この販売が思うように売れない話も耳にする。
この一因がカメラの普及である。
間違いないことは
スマホで撮影したり、親御さんが撮った写真の方が、
早く情報が流れ、
業者撮影は後で販売となるから、絶対的に不利である。
唯一のアドバンテージは
グラウンド内に公式に入って撮影が可能なだけである。
・結局は
親御さんの不満について、全て解決することは「現実的」に難しい。
質より量を求める業者と、量より質を求める親御さんが真逆だから。
お子様ごとの撮影枚数不公平についても、根本解決はできない。
特に中学生となると、写真に写りたくないという人も実際いたり、
逆に写真大好きの人もおり、自然と不公平になっていく。
(私の場合、数枚程度調整することもあるが、基本やらない)
集合写真ですら、マスク着用のままの生徒がいるくらいだから。
*私の場合、お声がけした上で外さないのは、
(トラブル回避目的から)担任と調整のもとで対応する。
今後スクールフォトは、このままだと衰退するのが目に見えている。
特に業者はこれを理解してほしい。
そしてカメラマン側は、
依頼内容が費用対効果に合わなかったら、毅然と断る姿勢を持って良い。
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