「嘘をつきたくない」　〜だからこそストレートフォトグラファーをやっている〜

「まっすぐに生きる」って本当に深いし、難しいこととと思う。

こういう人の多くは、
「嘘をつくのが何よりも嫌だ」ということ。
同時に、周辺の不条理な環境によって
精神的に傷を負いやすいタイプ。

しかし、
ほぼ全員が周辺の環境など含み、嘘をつくのが普通である。
生まれてから一度も嘘をついたことがない人自体誰もいないし、
これ自体が明らかな嘘だから。

上司に怒られたくないために嘘をつくのも
その一つである。
いわゆる選択理論でいう
外的コントロールの成れの果てである。

心に傷を負いながら過ごすか、
自分自身のたった一つのメッセージを抱え人生を生きるか？
選択は自由である。

いまは写真自体も簡単に嘘つけるレベル。
昔のプリント時代はそう簡単にできなかったことだが、
いまは本当に簡単だし、
将来AIが当然になったら余計に増える。

だから私は、
顔の修正や加工前提での撮影依頼はお断りしている。
嘘の写真で評判を得てほしくないから。

逆にいうと、
盛りまくりの写真ほど不思議なくらい
写真自体が死んでいて、イキイキしてない。

私が撮りたい写真は
ライティングバリバリに使う「奇跡の一枚」ではない。

あなたの等身大かつ自然体を撮りたいし、
究極これが「真の正しい価値」と今は思っている。
そういうのは、写真からオーラを感じるから。